Argoデータの利用

・フロートの情報、取得情報は全てファイルの格納されています.

・netCDFフォーマットになっています(拡張子は.nc).

Argoデータのダウンロード

本当はいろいろあるようですが、私もそんなに知っているわけではないです.

フロートの位置をみる. csvやjson形式でダウンロードすることも可能らしいです. 私はArgovisが使いやすかったです. (期間の指定、管理している研究機関がどこか見やすい): https://argo.ucsd.edu/data/data-visualizations/

データのダウンロード: https://data-argo.ifremer.fr/

ディレクトリの構造

dac: 研究機関別にデータを保存

geo: 海域別 (atlantic, indian, pacific) にデータを保存

latest: 直近1ヶ月に新規作成・更新されたデータを保存

個々のフロートを調べたい場合、dacからデータを探すことが多い気がします. なので今回はとりあえず、dac/jma/2902474 という適当なファイルを開いてみます.

2902474_Rtraj.nc: 軌跡のデータ

2902474_meta.nc: 投入情報・搭載センサの情報など

2902474_prof.nc: プロファイルデータのまとめ(こっちを使ってもいいような?)

2902474_tech.nc: バッテリーの残量など、技術的な情報

profiles/: 個々のプロファイルがいっぱい入ってる

・N_PROF: プロファイルの数、だいたい1個

・N_PARAM: パラメータの数 (p,T,S)

・N_LEVELS: 深さ方向の層の数

多すぎるので大事なものだけ・・・

・PRES_ADJUSTED: 補正圧力

・TEMP_ADJUSTED: 補正水温

・PSAL_ADJUSTED: 補正塩分

・LATITUDE: 緯度

・LONGITUDE: 経度

・JULD: 時間(1950.01.01から)

QC (Quality Control): たまに変なデータが紛れ込んでいるので、その判定をしています.

・PRES_ADJUSTED_QC: 補正圧力

・TEMP_ADJUSTED_QC: 補正水温

・PSAL_ADJUSTED_QC: 補正塩分

・POSITION_QC: 緯度

・JULD_QC: 時間(1950.01.01から)

ポテンシャル密度を求める

海洋学で使いそうな物理量を計算するtoolbox: https://www.teos-10.org/software.htm

anacondaでインストールする

conda install -c conda-forge gsw

フロートを追跡する

1点だけ見ることはあまりないと思うので、フロートを追跡して断面図を描きたいですね.

今回は2902474_prof.ncを使います.

流跡

鉛直断面を描く

各プロファイルで微妙に深度が違うので、補間によって深度を揃えます

混合層深度

ポテンシャル密度や水温で定義します. 今回は水温が10mから0.5℃低下した深度とします.