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研 究 テ ー マ

最近の研究興味

緩やかに変わる 黒潮/黒潮続流に挑む

世界最強海流である黒潮は季節~数十年スケールで流れる場所や強さを変えています。その要因は、数千キロメートルも離れた遥か東の海上にあるとされています。北太平洋を包括的に扱うなかで、黒潮/黒潮続流のメカニズムの理解を目指しています。

海が天気を変える?

東北沖には周囲よりも3度も暖かい渦が存在しています。このような日本近海の海洋の顕著な現象に着目し、これが・雪・気温などに与える影響を調べています。

温暖化とともに変わる海と大気の関係を理解する

20世紀の海と大気の関係はわかりつつあります。でも、温暖化が進行している21世紀にその関係を適用できるのか? この問いに答えるべく、長期間におよぶ観測データの解析や、今世紀末までの将来予測実験データを用いた研究を行っています。

日本南方に広がる巨大水塊の謎

日本の南の海の中には東西幅50,000キロメートル・深さ500メートルにわたり巨大水塊が存在しています。この水塊の水温や存在量を調べることで、地球気候の10年規模変動、さらには温暖化の進行を明らかにしようと挑んでいます。



関連する研究プロジェクト・研究課題

ハビタブル日本 (HotSpot3)
学術変革A(2024年度~2028年度)

「日本の温和な気候、豊かな水・水産資源は、今後も持続するのだろうか?」という問いに挑みます。総勢80名超の日本人研究者が結集する科学プロジェクトです。
杉本は[日本近海の海洋変動の統合的理解]に主に関与します。


黒潮が大蛇行すると猛暑になり降水量が増える?
基盤C(2022年度~2025年度)
基盤C(2018年度~2021年度)

黒潮が南に大きく蛇行すると関東・東海沖は冷たくなるとされています。ところが最新の人工衛星データは黒潮大蛇行期に関東・東海沿岸に暖水が出現することをとらえました。そこで、黒潮大蛇行が沿水温や近傍諸都市の気候に与える影響を調べています。




これまで実施してきた研究課題

変わりゆく気候系にける中緯度大気海洋相互作用HotSpot2
新学術領域研究(2019年度~2023年度)

観測研究とモデル研究を融合し、変わりゆく地球の大気・海洋系の理解を深め、集中豪雨や爆弾低気圧、海流等の予測可能性に挑みます。総勢80名超の日本人研究者が結集する大きなプロジェクトです。
杉本は[中緯度域の気候変動と将来予測の不確実性]に主に関与します。


亜熱帯の海水温 最近100年で1度上昇
科研費・若手研究B(2015年度~2017年度)

北半球の亜熱帯の海水温(深さ100~400メートル)が、最近100年で約1度上昇していることを発見しました。これは、世界の海面水温の上昇速度の約2倍のであり、海の中で温暖化の進行が著しいことがわかりました。

混合水域黒潮分岐流 膨大な熱を放出
科研費・新学術領域研究 公募研究(2013年度~2014年度)

黒潮・親潮混合水域では冬の間に世界最大規模の熱が放出されており、これが黒潮続流から分岐した海流によることを発見しました。

黒潮蛇行 四国沖に暖水塊を形成
科研費・若手研究B(2011年度~2013年度)

黒潮の蛇行により四国沖に時計回り環ができ、そこではいつもよりも1℃以上も暖かい大きな水塊がつくられることを見出しました。

東北沖暖水渦 世界最大規模の熱を放出
科研費・新学術領域研究 公募研究(2011年度~2012年度)

東北沖では世界最大規模の熱が放出されており、これが黒潮続流から千切れた暖水渦によることを発見しました。


大気が深さ700メートルの塩分分布を変える
科研費・研究活動スタート支援(2009年度~2010年度)

深さ700メートル近辺に存在する塩分極小水が、北太平洋中央部のアリューシャン低気圧の遠隔影響でその分布を変えることを発見しました。

世界7海域で水温シグナルが翌冬に再出現
JSPS特別研究員奨励費(PD)(2007年度~2008年度)

気候の長期変動を駆動するプロセスとして冬季海面水温偏差の再出現機構に着目した結果、世界の海で7か所でよく作動していることがわかりました。
プロフィール
杉本周作 准教授
東北大学 大学院理学研究科
地球物理学専攻
海洋物理学分野


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